コラム その8

◆その8

平成20年7月13日付の朝日新聞に、「故・平山郁夫氏の妻、2億円の遺産隠し、東京国

税局指摘」というセンセーショナルな見出しの記事が載りました。

故・平山郁夫氏の妻が、東京国税局の税務調査を受け、相続税財産のうち現金約2億円

を申告しなかったとして、重加算税を含む追徴税額1億5千万円を修正申告し納付したいう記事でした。

税務調査で自宅の洋服ダンスにあった袋などに約2億円の現金が見つかり、申告から除

外していたとして、国税当局は仮装隠ぺいによる遺産隠しと判断したそうです。

妻は朝日新聞の取材「以前に税理士から、そのお金は生活費に回してくださいと言わ

れたので申告しなかった」と話したそうです。

平山氏のように国際的な文化財の保存活動に尽力し、文化勲章を受章した

人であっても調査を行います。

「税理士から、そのお金は生活費に回してください」と言われたそうですが、これが事

実であったら大変なことになります。というのも、もし本当にそのように言ったのであれ

ば、税理士が脱税や仮装隠ぺいに加担したことになり、場合によっては税理士法により処

分されるからです。

しかも仮装隠ぺいの場合の重加算税が大きいため、通常税理士自らが加担するケースはほとんどないと言ってよいでしょう。

このように、タンス預金についても調査官は徹底的に調べます。

私の経験からいうと、「現金・預金や通帳等の管理はいつもは誰がしているのか」としつこく質問され、その保管場所を厳しく調査されます。