相続における親子間兄弟間の絆 

相続における親子間兄弟間の絆 

 

相続財産は、相続税の発生する場合だけでなく、財産が不動産一つであったり、現金も預金が5,000万円であったり、相続税が発生しないが取り分の問題で、兄弟姉妹間でもめるケースがほとんどです。私は開業して26年間税理士・不動産鑑定士として、また家庭裁判所の調停員を15年間従事し、多くのもめ事を解決してきました。

その中では、兄弟が破滅状態になったケースもあります。しかしながら、私が最も気を配っているのは、双方がもめていても、遺産分割協議書が成立した時点で、お互いが握手して幼いころの仲が良かった子供のころに戻れたら…ということです。もめているときはお互い感情論が先走って、ののしりあうこともあります。しかし親子間、兄弟間は堅い絆で結ばれているはずです。双方別々に事務所に呼んで聞いてみると意外と話が通じることがほとんどです。

私は、相続税の依頼を受けた時に、ただ機械的に相続税を計算して申告書を作るのでなく、弁護士先生に叱られるかも知れませんが、いかにして法律家に頼らなくても円満な財産の継承ができるかに気を配っています。双方弁護士を頼んで自分の方に有利に運ぼうとすると、かえってお互いが妥協を許さず審判に行くケースが多いからです。その結果、お互いの憎しみが増すだけです。

最近特に多いのは親の介護の問題から発生する寄与分と特別受益者の問題です。前者は長男が両親と同居していろいろ面倒を見たのになぜ財産を平等に分割されなければならないのか、同居親族から要望されるケース。後者は親の面倒を見ていることを奇貨として預貯金が引き出されていたりして紛争が生じるケースなどです。そのようなケースでは双方が罵りあって、弁護士をつけて、かえって感情論が先に立ったため紛争が解決しにくくなっています。その場合、税理士であっても、弁護士であっても関係者同士を同席させて話し合いを持つことはほとんどないのが実情です。私はただ単に相続税を少なくしたりするだけでなく、法律的な決着は最後にして、お互いが子供のころの思い出を共有し、仲の良い兄弟姉妹であってほしいと願いつつ、いつも双方の立場にたった調停を試みることが重要だと思っています。

私のモットーは、「お互いが紛争で張り合う前に解決することが重要である。」ということです。遺産相続について悩んでいる方は是非相談ください。

私はきっと最善の方法を見つけ出すことができると思います。そこには兄弟間の絆が最も重要です。